相場の天底は後から分かることで，その場にいると，そこが天底であるかは分かるものではない．
トレードをしていると，よく出来上がったチャートをみて，ここで買ってここで売ればよかったのにと思うことが多々あるが，現実的にはそのようなことはまずできない．
もちろん，偶然そのようなトレードができることがあるが，毎回狙ってそのようなトレードを何百回，何千回，何万回とできやしない．
相場で指数をトレードしている人の中には，あれこれ計算をして相場が反転するところの具体的な数値を出す強者もいるが，そういう強者ですら，１００％の確率でその反転場所を毎回当てているわけではない．
ましてやただの凡人にはそのよう芸当なんて，まずできやしない．
なので，無理に天底まで取ろうとする必要はなく，仕掛けるタイミングがくれば，仕掛けて，ポジションを持つべき理由がなくなれば，手仕舞いすればいいのである．
それが結果として天底まで取れることになるかどうかは，出来上がったチャートをみて分かることであり，出来上がったチャートをみて，ここで仕掛けて，ここで手仕舞いすればよかったのにと思う必要もない．
そのとき，考えるべきことは，なぜそこで相場が反転したのかであり，その理由を毎回考えることにより，そこで学んだことが次のトレードに生かせるのである．
ただ，反転した本当の理由なんて，誰も分かりやしないものだけど．
