値動きの感覚を身につけるには

トレード

日々の株価の動き,すなわち,値動きの変動感覚を身につけるには,ずばり玉を実際に建ててみることである.

その玉は最小単位でも構わない.

人は実際に玉を建てることによって,リアルにその玉による損得が発生するため,その玉の動きを実によく感じることができる.

もちろん,実際に玉を建てなくても,バーチャルで玉を建ててもよいが,リアルに玉を建てたときほどその玉の動きを我がことのように感じたりはしない.

バーチャルで建てた玉では,リアルに損得が発生しないため,自分の懐が痛むわけではないし,たとえどれだけ利益が出ようと,特に何の感動も起きたりはしない.

それ故,簡単に損切りができたり,利を伸ばそうとすることも簡単にできたりする.

なぜなら,リアルに失うものや,得るものがないからである.

リアルとバーチャルのこの差は,決定的に大きい.

そういう意味ではバーチャルでいくらトレード練習しようとも,実践の1回のトレードから学ぶことの方が多いという意見も理解できるところではある.

ただ,そうは言っても,資金の少ないトレードの初心者が最初からリアルにトレードすれば,痛い目にあう可能性が高いので,やはり最初はバーチャルでトレード練習をする方がよいと思う.

その際は,たとえバーチャルといえどもリアルに玉を建てたときのようにトレードを行うべきである.

例えば,バーチャルで負けたときは,その負け分を簡単に取り出せない貯金箱に入れるようにするとか,1カ月定期預金に預けるとか,バーチャルトレードといえどもリアルに何かを具体的に感じるようにしてやるとよい.

このようにすると,リアルに資金を失うことはないが,一定期間その資金を日常生活で使うことができなくなるため,少しはリアルでトレードしたときのような感覚にはなるだろう.

そして,買ったときには,いつもより昼ご飯や晩御飯を贅沢にしてみるとか,何らかのご褒美を自分に与えることにしてもよい.

いずれにしても,トレードは資金が多いほど有利なので,トレードがうまくなるころに資金がかなり少なくなっているという状況にならないようにすべきである.

値動きの感覚を身につけるには,最小単位でもリアルに玉を建てて日々その動きを自分のことのように感じることであるが,バーチャルで玉を建てても工夫次第でその玉の値動きをリアルのように感じることができるので,お試しあれ.

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