うねり取りとは,昔の米相場の時代から相場師によって行われているトレード方法で,相場の上げ下げ,つまり,うねりを利用して利益を出す手法である.
株価は上げ下げを繰り返すという前提のもと,うねり取りはその上げ下げのリズムを利用して利益を出すトレード方法であるが,株価が上げ下げといううねりを見せなくなったら,当然利益を出すことはできない.
株価のうねりを取る方法は様々で,うねり取りをする人ごとによって異なると言ってよいほどである.
ひたすら買いのみでうねり取りをする人もいれば,売りのみで株価のうねりを取る人もいる.
さらには,売り買いを巧みに混ぜながら株価のうねりを泳ぐ人もいる.
いずれにしても,株価のうねりを利用して利益を出す点は同じである.
うねり取りは建玉の操作で利益をだしていくのであるが,その建玉操作の仕方も千差万別である.
売り買いの玉を巧みに混ぜながらうねりを取ることに対しては,何も反対玉をあえていれなくても,一度玉を決済して落として,必要ならば,もう一度新規に玉を建てても同じでしょという意見もある.
確かに理論的にはその通りであるが,実際にうねり取りを数年間やり続けた経験から言うと,心理的な面が全然違う.
トレードは欲と恐怖との戦いでもあり,売り買いの玉を混ぜることによってそのような感情をかなり抑制し,心理的に安定した状態でトレードを行うことができるのである.
いくら理論的にはこうだからと言われても,心理的にそれが安心できるものでなければ,上手にトレードすることができない.
トレードは意外と心理的な面も大きいと思う.
できることなら,欲と恐怖をまったく感じることなく,決められたトレードルールに従って日々淡々とトレードすればいいだけなのであるが,人がトレードする以上,何かしらの欲と恐怖を感じざるを得ない.
それが嫌ならば,最初からシステムトレードを行えばよく,確固たるトレードルールがあるならば,その方がむしろよいのかもしれない.
いずれにしても,トレードの仕方は人それぞれであり,好みの問題もあるので,うねり取りの方法も自分にあったうねりの取り方を見つけることが重要である.
うねり取りについてさらに詳しく知りたい場合は,次のサイトにあるうねり取りに関する一連の書籍がとても参考になる.